悪玉コレステロール（LDL-Cholesterol）の下げすぎは、人嫌いを助長する？ 国際学術誌に成果発表（2022年1月）
2022年01月29日
Hayakawa K, Watabe M, Horikawa H, Sato-Kasai M, Shimokawa N, Nakao T, Kato TA*
Low-density lipoprotein cholesterol is a possible blood biomarker of schizoid personality traits among females
Journal of Personalized Medicine, 12, 131, 2022. 1.
ひきこもりの血液バイオマーカー論文で学位を取得した早川宏平 共同研究員の筆頭著者論文が、Journal of Personalized Medicine誌（IF=4.945)に掲載されました。
いわゆる悪玉コレステロールと呼ばれるLDLコレステロールの高値は、高血圧・動脈硬化など心血管系に悪影響を与えることが知られています。他方、LDLコレステロールの低値が、自殺リスクと正相関することが疫学調査で以前から知られていました。
本研究では、ひきこもりと関連のあるシゾイド性格とLDLコレステロールの低値が特に女性において関係することを明らかにしました。今後の前向き研究での検証が必要ですが、極端なダイエットなどによる栄養不良はLDLコレステロールの過剰な低値を招き、対人交流を避ける性格傾向を助長するかもしれません。
