「病的ひきこもり」と「非病的(健康な)ひきこもり」とを区別できるツール HiDEを開発
2024年02月29日
ひきこもり研究ラボ@九州大学では、World Psychiatry誌2020年2月号に「病的ひきこもり」の定義を提唱しました。そして、このたびラボでは、新たに「病的ひきこもり」であるかどうか を厳密にあるいは簡便に評価できるツール「HiDE(Hikikomori Diagnostic Evaluation)」(構造化面接法および自記式スクリーニング票)を独自に開発しました。HiDEは、厳密な構造化面接によるHiDE-Iと、簡便にスクリーニングできる自記式質問票HiDE-Sの二種類あります。幸いにして、HiDEは、世界精神医学会の機関誌であるWorld Psychiatry誌の2023 年10月号で紹介されました。
コロナ禍を経たポストコロナ時代においては、在宅ワーク・オンライン授業がニューノーマルとなり定着しつつあり、「病的ひきこもり」ではない「非病的ひきこもり」が存在することを研究代表者の加藤は提唱 しています(『逃げるが勝ちの心得』木立の文庫2023年)。HiDEでは、「非病的ひきこもり(幸せなひきこもり)」の評価も可能です(図)。
臨床現場に限らず、職域・学校等で広くご活用いただければ幸いです。
HiDE-Sひきこもり診断評価スクリーニング票(当サイトの「研究ツール」内にあります)
HiDE-S ➡ 直接閲覧可能